猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

入口と出口

しばらくぶりに歯医者に通い、しばらくぶりに体重が少し増えた。 スマートウォッチは、現在「標準」を示している。 もしかしたら、ちゃんと「食べて」るつもりで、栄養補給そのものがうまくいってなかったのかもしれない。 入口が不調だったら、いろんな意味…

外食しない人のサブスク

空腹で目覚めた。 いい傾向である(詩人さんはお腹が弱い)。 とは言え、キッチンであれこれ始めるには早すぎる時刻。トイレと洗面を済ませ、常温の水を少し口にしても、どこかぼんやりしたままだ。 寝室以外のカーテンを開け、細く窓を開けてすぐに閉める。…

悩みなんて置き去りにして、スープをこしらえよう

眠っている間に 雨になった パラパラざあぁあ 不規則なリズムに起こされ ようやくなんだか軽い心持ちになった 冷蔵庫の中身と 自分の体調と 今の天気と あーでもないね こーでもないな 相談しながらこしらえるスープ キャベツが半分 玉ねぎちょっぴり 水菜を…

つぼみ

蔓性植物を好んで飾っている。 我が家にやってきた子たちのうち、花を咲かせるものは少ない。 それで、たまに球根を手に入れるのだ。 蕾にはなんとも言えぬ色香がある。 実際に種子や球根から育ててみると、それがよくわかる。美しいな、と思う。命が凝縮さ…

手放すこと、捨てること、忘れること、忘れられないこと、

引っ越しの予定こそないが、持ち物との距離感はそこそこでそれなり。 段ボールで荷物が届けば、その日のうちにできる限り分別しておく。 本を読み終わったら、手放す。 記憶は、形を変え美化されやがて昇華の時を迎える。 記録は、手放さない限り存在する。 …

笑顔の種

予報ではかなり高めで推移する、とアプリが伝えてくる。 だが、猫街はまたもや小雪がちらついた。ま、空が落ちるよりいいか…と思い直して、スープの残りを温めた。 鍋が熱々になったところで、戸棚からショートパスタを選び、ひとつかみほど入れて蓋をして火…

詩人さん、剪定する

卓上で小さな森を作り始めたトラデスカンチア。 かわいい(嬉)。 このままにしておいても、グリーンで癒される幸せを日々受けとることができる。 ただし、グリーンだけになってしまったり、ラベンダー色が楽しめなくなると知った。そこで、今回の剪定である…

愛以上、悲しみ未満

詩人さんにとって、 親孝行とはそんな感じである。 そして、そればかりか。 どんなに自己中心的でどんなにわがままであるかも、 痛感している。 …と、打ち明けたところ、 相手は「親孝行は、わがままでいいんですよ。それで間違ってないですよ」 そう言って…

詩人さんと水まわり

水まわりを掃除した。 今までとは違うやり方で。 キッチン用の止水栓セットを購入した。用事を済ませた帰り道、ふと「だいぶ古びてきたな」と思い出して、ネットで取り寄せたのである。 いい機会なので、流し台にぬるま湯をためてしばらくほったらかしにした…

一筋縄ではいかない

詩人さんは、ときどき驚かれるような行動をする。 日帰りで九州から東北へ旅してみたり、例えば本を出してみたり。 それでも、いざ動くまでには人より時間がかかっている。計画中に誰にも話さないから、アクティブだと映るようであるのだが。 時として、慎重…

身勝手だとしても、だ

沈黙が好きだ その時間が愛しく溺れたくなる それを寡黙とも大人しすぎるとも (あるいはどっか足りないのか?と) 過ぎる心配と比べ過ぎマウントに 悩むことの多かったこと! モラハラという単語はまだ 一般的ではない頃の話 はてさてそんな家庭に育っても …

リズム

久方ぶりのインスタライブに、ちゃんと参加した。 “ちゃんと”と言うのは、前に配信があった時は高熱で寝込んでいたため、ろくすっぽ画面を見ることができなかったからである 編集者であるその人は、穏やかな語り口で丁寧にライブを進めていく。 と言っても、…

クリーム(化粧品)

honobonosalay.hateblo.jp+++ 以前、別ブログで化粧クリームについて触れたことがある。 肌質は当時とそれほど変化がなく、相変わらず例の“青缶”は全く合わない。スーパーでもドラッグストアでも手の届きやすいものが使えない件については、もう諦めている …

まさかの成長ぶり

茂りすぎではないのか^^; 小さな森のような一角が、作業机に出現した。水栽培している、トラデスカンチアの仕業である。 噂には聞いていたのだが、なんとも元気のよい子たちだ。 下へ下へ伸びていくようだが、なぜかぐんぐん空に向かって成長中。 とは言え、…

どんっ! てっきり、下手な魔法が自分から漏れ出たのかと思った。 昨夜書き物をしていたところ、キッチンのほうで大きめの…寝た子が起きるくらいの物音が響いた。いや、響いたと感じた。 なぜなら、耳で聞いたのではなかったから。 これはひょっとして、もし…

続いている(く)こと-2

少し長い文章を書く場合、ブログの発信だけでなく、noteやワードプレスを使う方もいらっしゃると思う。 筆者は、noteを使いOWNDを使い、とウロウロしていたのだが、結局は自分にとって一番使い勝手のよい「はてなブログ」のユーザーとなっている。 proユーザ…

続いている(く)こと

体が軽い。 体重の大きな変化はないが(40kg+α)、格段に動きやすくなったのが分かる。 2020年頃から続けている「一生物」のメソッド。そのメソッドに新しいことをひとつだけ取り入れた。 講師のお手本ポーズのようにはいかないが、回数もスピードも緩やか…

春の気配

冬の気配はドアから引っぺがしてもそこまで悪さをしないが、春の気配となると話は違ってくる。 宇宙全体がポカポカ傾向のようで、ここ猫街も御多分に洩れず。雪は深いが寒さはそれほどでもない。 午後の予定を早めに切り上げ帰宅した。鍵を開けようとして気…

予定がひとつキャンセルになった。 知らせてくれた人は、この雪の中を早朝から駆け回っているのだろう。 ありがたいことだった。お帰りもどうぞ気をつけて、とドアホン越しに。 ドカ雪の「ド」くらいは積もったろうか。 それでも、たちまち交通に不都合が生…

植物と暮らす

あちらこちら探し回って、ようやくマジックアマリリスを迎え入れた。 球根だからなのか、出回る時期が限定されているようだ。晩秋から今ごろにかけてといったところか。 …かわいい。 断捨離も楽しいし、一方で植物を迎え入れるのもワクワクする。 しかし、い…

ものぐささんの終活-3

自分の終活は、断捨離と権利関係をできる範囲でコツコツ作業するとして、場合によっては親の終活もまるっと肩代わりする必要がある。 筆者の場合はそれが大変だったので、一時期自分の終活(と言っても、断捨離に毛が生えた程度)をストップせざるを得なかっ…

洗いもの

長いこと「食器用スポンジジプシー」だった。 柔らかいものから固いものまで、サイズもあれこれ試すのだが、なかなかしっくりこない。 そのうち無印良品から出ているものを気に入り、切らさないようにしていた。 年末うっかり買い置くのを忘れていて、珍しく…

ERRORが出ても

電気圧力鍋に魅せられ、使い続けて数年。 操作のしやすさや気軽さ(鍋につきっきりでなくてよい)安全性はもとより、手厚いサポートがありがたく、ずっと同じメーカーである。 何度かモデルチェンジのようなことは行われていて、買い換えるたびに少しずつ加…

手続き

時々、家族の代行で何かしらの手続きをする。 もちろん委任状持参の上で。 ところが、これがなかなかの手間だ。 Aの何かしらを変更するためには、Bという手続きを済ませる必要がある。 Bという手続きを済ませて発行して貰ったとしても、必ず提出するかどうか…

停留所

もう10分も過ぎて だけど他にすべもなく バスが来るのを待っている 時間、わかりますか 同じく所在無げに立っていた女性が 話しかけてきた そこから なんとはなしに正月頃のことやら 手放したいもののことやら ほんの数分話が弾んで ほんの少し気が紛れた 自…

戻ったよ、ね

朝起き抜けに 「戻ったよね」 そんな言葉が口をつく 体内時計が息を吹き返し 心身のアンテナがいくつもの 感情をキャッチする ここ数日間の出来事も ここ数年間の日常も 今は全てがありがたく 猫の姿勢を時折真似て 空と向かい合った 朝唐突に 「戻ったよね…

福袋

百貨店の福袋を買う習慣は、我が家にない。 幼い頃から憧れに似たものはあったが、一度買ってひどくがっかりしたことがあり、それきりになった。 そのかわり、GODIVAの福袋が近所で売られていることを知り、初詣の帰りに寄っている。 紙袋がシンプルで可愛ら…

習慣

我が家では、少し前に年賀状をほぼ卒業した。 まず、親たちが出すのをやめてしまった。 それに倣ったわけではないが、何かが起こったとしても起こらなかったとしても「寒中見舞い」あるいは「余寒見舞い」として何人かの知人宛にハガキを送る。 「ほぼ」とい…

野の花を見よ

去年、念願のトラディスカンチアが手に入った。 蔓性植物で育てやすく、春に可愛らしい花をつけるらしい。 葉がところどころラベンダー色に染まっているところが、なんとも和やかな空気感を作り出してくれる。 植物は偉大だ。そんなことを思う。 植物はたく…

抱負と柵(しがらみ)

11月、冬の「ふ」の字もないうちに 決めておいた 全てに当てはまり 全てをあらわし 全ての意味になる 季節のよろしいときは 多少ガツガツして 季節の厳しい折には 多少静かに暮らす 誰とも同じでない時を 誰とも比べることなく 過ごすのである せきとめるも…