猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

笑顔の種

予報ではかなり高めで推移する、とアプリが伝えてくる。

だが、猫街はまたもや小雪がちらついた。ま、空が落ちるよりいいか…と思い直して、スープの残りを温めた。

鍋が熱々になったところで、戸棚からショートパスタを選び、ひとつかみほど入れて蓋をして火を止める。

 

パスタが余熱でいい感じになるのを待つ間に、コーヒーを淹れてチョコをひとかけ。

そこへ花束とケーキを抱えた恋人がサンタクロースのように現れ…たりはしないのが、詩人さんの現実であるのだが。

 

残り物には、いくらだって笑顔の種が詰まっている。

さあ、いただきましょうか。