2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧
誰にも譲れない恋 誰かに聞かせたい恋 誰かが泣いた恋 誰かの咲かせた恋
喧嘩した さんざん泣いて しわくちゃなこころに ようやく月がのぼる
不安感を10グラム 期待感を3ミリグラム 希望がナノ単位 そこに 信じる気持ちを好きなだけ注ぐ あふれるまで 愛を注ぐ
いつのまにか 義務や執着に変われば きっとそれが おしまいの合図 “愛”ではなくなって “好き”もどこかへ消えて きっとそれが おしまいの合図
不機嫌な風が流れ きみはまた 黙り込んだ これ以上 こんな星の上には いたくないとでも 言うように きみの背中は その瞳よりもずるくて正直だね 悲しくて正直だったね
心の中に見つけた 曲がり角を見つけた 曲がったら何があるのか 向こうには誰が待つのか 通り抜けたら 違う自分になれる そう思うのに いつも考えるのに 半歩手前で引き返しては 今日も平坦な道を行く 知らない顔して 歩いて行く 半歩手前を歩いてる
なみだとなみだの間に “よくできました”が あれば ほんのひとときでも あるなら それでいい それだけで いい
朝を箱につめましょう ぎゅうっと箱につめましょう 今はただ そうしましょう 朝をぎゅうっとつめましょう そのうち 癒えることでしょう そのうち 忘れることでしょう
憎しみも愛も 同じ場所で生まれる いくつかを手渡し いくつかを受け取る ある時は諍いを呼んで ある時は共有する 憎しみも愛も 同じ場所で生まれる 同じ器の 同じ場所で生まれる
心がむき出しのままで そこに舌が生えていたなら もっとわかりあえるでしょうか 心がむき出しのままで そこに舌が生えていたなら ケンカもせずにすむのでしょうか 心がむき出しのままで そこに舌が生えていたなら 隠すことを知らずに 生きていけるでしょうか…
猜疑心だけが育って とうとう飲み下せなくなった 昔々 そんな恋をした
色とりどりの雨の青 喜び哀しみ徒然に 指先のばせば淡く散る 揺れる夜ごとの ひとり酔い
編みかけて ほどきかけ ほどきかけて 編んで もつれるような会話を 僕たちはもてあます 黙り込んでは 言いかけて 言いかけては 黙り込んで ひりつく静寂を 僕たちは共有している
むらさき色の夜がきて ふたりはそっと手をつなぐ むらさき色の夜がきて ふたりは昨日を食べました むらさき色の夜はさも やさしくふたりを隠すけど 明日が遠くなるようで ふたりで夜を飲み干しました
舌の上でとろけてしまいそうな 単語を探しているときは 焦っているとき 舌の上に心臓がのる そんなときは 予期せぬ言の葉が こぼれていくとき
心と言葉が食い違って 舌の上で苦く溶けた とりだしたかったのは こんなに尖ったものじゃないのに すべすべして 丸いはず こんなに尖らせたものじゃないのに
たがわず切りとろうと 躍起になるほど崩れていく そこにあるのに 切りとらず眺めている だったら ただの空論 少しぐらいずれても 切り取ってしまえば 何かが始まる きっと始まる
落とした 君に今 一番手渡したい気持ちを 僕は急ぎすぎて 時の流れに落とした どんな形だっただろう どんな色だっただろう 冷たかったのか 温かかったのか 誰も僕に教えてはくれない 急ぎすぎた気持ちは 急ぎすぎた時代に こうして置き去りにされるんだね そ…
Keep your promise 香散見草(カザミグサ)が ふわりとささやいた 春を約束する 優しさに満ちた花の名
あかいあかい朝 青い青いわたし 透明な雲ひとつ ざらりとした 会話をかわした 君とかわした
どこからきますか あなたが恐れるものは あなたが見たくないものは あなたが触れたくないものは どこからきますか あなたが忘れたいのは あなたが思い出したいのは ねじれは あなたの愛は あなたの夢は どこからきますか
音の降る日は 傘を閉じ 陽射しのように 奏を浴びて だんだん ゆっくり 幸せになって だんだん ゆっくり あったかくなる
ずっと 進む方向だけ見てた ずっと 前だけを見ていた ずっと そうだと信じていた 心の中で 立ち止まり 振り返り そんな自分はもう いないと いなくなったと そう思っていた
紅い目玉がこう言った “もっともっときれいなものを見せて” 青色目玉がこう言った “もっともっと深い色を見せて” 黄色の目玉がこう言った “もっともっと狡さを見せて もっともっと真実を見せて”
文字にない言葉を 文字にできない気持ちを 文字が消えても残るよう 文字の間に敷き詰める
パズルのピースが 空から落ちて それが人になった だから私たちは 空を懐かしんで 理由なく 泣いたり 笑ったりする
詰めても詰めても 終わらない 軽いほうがいいのは わかりすぎるぐらいで 重ければ 追いすがることも できず 出し入れを繰り返す 愚かなあたし これ以上 抱えられないと 知っているのに 準備が整って あたしを調えて だんだん だんだん寒くなって だんだん だ…
心の中にも存在して 駆け出したり 立ち止まったり 投げ出したりする
窓の外を走っていく 光と競争しながら 雪が走っていく
ドアをノックする勇気が いつも隣り合わせで ありますように 新しいことに怖れと期待を 同じぐらい抱けますように