猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

行き来してみる

聴きたかったRoomの開催時刻が、思い切り重なった。 ラジオであればアプリの録音機能やタイムシフトが使えるのだが、clubhouseではそうはいかない。 規約で、メモすら禁じられているのだ(その場のモデレーターやスピーカー全員の同意があった場合を除く)。…

忘却

金曜だったね キミはつぶやく 何が?と問うても もう行こうかと笑うだけ 思い出がすれ違い 過去が意味をもたなくなって ふたりの会話は噛み合わない 金曜だったね キミはまたつぶやく 何が?と問うても もういいよと笑うだけ 夢がすれ違い 未来が意味をもた…

いつかの歌ほど

春の雨が降る頃です

キリトリ

過去の素敵なこと 未来のちょっとした喜び 自分の嫌ぁ〜な部分 自分のいいじゃん!なところ 確かな計画 あやふやなたくらみ 今朝 思い切ってチョキチョキ してみた おはようのかわりに 空と見つめ合いながら RF素材

3番目の感情

とても好き とても嫌い なにも思わない 3番目の感情は いつだって戸惑いの坩堝 誰もが愛して 誰もが憎んだ それでもやっぱり なにも感じない 3番目の感情は すくすく触手を伸ばし わたしを平穏へと導く 苛立ちもなく 悲しくもなく なにも刺さらない 世界は…

入ってみる-2

lp.snaq.me+++ 以前から興味のあった、おやつのサブスクに登録してみた。 最近は「いつでもストップ可能」の制度を取り入れている会社が多く、助かっている。 送料込みということを考えても「かなり高額だわ(涙)」という印象ではない。 日持ちするものは保…

自分にとっての。

好きなものは 自分にとって「ほんとに欲しいもの」なのか 欲しいものは 自分にとって「ほんとにいいもの」なのか そうとも言えるし そうとばかりとも言えないし 慎重と自重 大胆と柔軟 行きつ戻りつ迷い道 それも楽し それも可笑し 好きなものは 自分にとっ…

心を診る猫の医者-20

どこにもないのです あなたにしか 紡ぐことはできない 「なんと感動的で素晴らしい」 「誰もが涙する」 そう評される物語よりも 彩り深い ひとつとして同じお話は ないのですよ いつか空に帰るまで 飽くことなく物語は 紡がれていくのです もっとも 我らのよ…

どこでもない場所へ

心に刺さったトゲの抜き方は 相変わらずだけど そこから何かを産むことは 嫌いではない 意味や理由を纏うより 曝けだせばよいのだ 弱さも狡さもそのままに 不器用に紡げば どこにもない歌になり どこでもない場所になる イラスト:伊藤乃吏子さん

めっけもん

ひとつだけ 新しいことを始めるとしたら 自分を大嫌いにならないすべを 見つけておく それに尽きる そりゃあ いろいろ目まぐるしくて いつでもご機嫌でいられるとは 限らないけど そんなこともひっくるめて 嫌いにならない理由にしよう 新しいことと言っても…

自分勝手

手紙が重い 喜びよりも そんな風に感じるようになったのは いつからだったろう 電子機器はよう扱わん 彼女は屈託なく笑って シュークリームを器用に割った 好きでも嫌いでもなく お茶すれば話がはずみ 沈黙も心地よかった 手紙が重い 喜びよりも そんな風に…

入ってみる-1

clubhouseに登録した。 理由は単純。聴きたい「配信イベント」があったからだ。 iPhoneユーザーの知り合いがほぼいない中ではあったが、どうにかもぐりこむ手続きを完了することができた。ありがたい www.joinclubhouse.com+++ あるとき、深夜に目が覚め、何…

心を診る猫の医者-19

甘いお菓子に 苦いお茶 それらは頭と体を いっときほぐしてくれます そのあと 「もうひとふんばり!」 あるいは 「美味しかった〜大満足」 もしかしたら 「ちょっとだけなら」と おかわりする日もあっていい ですが 心に重た目の荷物を抱えた人らのすべてに …

「あたしについて」について、ご機嫌について

自己紹介風の詩を書いた。 もちろん架空のものであり、幾何か事実を織り込んでいるものの、それが全てではない。 愛憎は、どちらに転んでも長引く傾向にある。 「憎」までいかずとも「嫌」になれば、相手がものでもそうではなくても、潔く離れる。 どう思わ…

発光する記憶

発光する記憶を 時に毛嫌いしては 「悩み環境」をつい耕す癖がある ふかふか柔らかくなれば ひっかき傷のように 「悩み種」を散りばめるのだ 過去をまるで 目の前で起こっている大事なことという 勘違いが 脳内で繰り返され 「落ち込み」の花が咲く頃 またも…

増やしてみる

バリバリ(誇張)働いていた頃から、在宅勤務が多かった。 せっかく家にいるのだから、もう少し家の中を整えておけばよかったな、と思うこともしばしば。 もっとも、時間も体力も余裕もなかった。 「すべてのことに時がある」とするならば、今がそうなのかも…

あたしについて-2

好きなことは素直に 嫌なことは噛み砕いて歌に 悩みは糧に 悲しくなれば時を味方にする 属しても染まらず 誰の為にも紡がず 忘れた頃 誰かが泣き笑いすれば それでいい 好きなことは正直に 嫌なことは積み上げず 悩みは手の上でころがして 孤独を味方につけ…

ショコラ・オレンジを纏った

ショコラ・オレンジを纏った 猫になって カップの底でとろけてしまいたい 冷めかけた恋が かき混ぜられる速度で イラスト:伊藤乃吏子さん

育ててみる-1

去年から、花のサブスクを利用している。 定期的に(我が家では隔週)、片方の手で握れるほどの小さな花束が届くのである。 相変わらず「お試しコース」ではあるが、意外とボリュームがあり、花のもちも良い。 育てることも少しだけ覚えた。 気まぐれにスタ…

かみさまのろうそく

かみさまは ろうそくに灯をともされました 星の半分は朝になり 星の半分は夜になりました いいときも そうではないときも 星は回り続けています 昨日も今日も明日も 息づくものどもに悟られぬほど スピードと傾きを微調整しつつ 廻り続けているのです かみさ…

笑う猫のオムレツ

急にオムレツが食べたくなった。 空模様とにらめっこして、早めに買物を済ませる。 ぽつりぽつり、と何かを告白するような雨粒は、たちまち大号泣。街も車も隠してしまった。 バターの香りのするオムレツは、幼い頃から苦手だ。 どんなに大好きな具材でも、…

重荷はそれぐらいでいい

朝は手首に絡みつくハンドバッグ程度の 昼は力強いボストンバッグで 夜はいっそブレスレットだけ 一日の重荷は 多分それぐらいでいい kabuさん画:イラストACより

花奏(かなで)

古賀小由実さんのインスタライブ(02/05) に寄せて

風の時代

スターチス(イラストACより) ついにはハグもKISSも 前時代のものになったのかと 空を見上げる 星に閉じ込められ 星を喰いながら生きるのは “彼ら(彼女ら?)”とて 同じなのだが 握手も声援も 遠くなってしまうのかと 海を眺める 宇宙に閉じこもり 命を喰…

珈琲

珈琲といっしょに 「無」を流しこみ 吐息といっしょにあたしが流れでる 夢見がちな時刻を 葬ったのは自分自身だけど 痛みの現実を受け入れるまでには 日々を重ねすぎたかもしれない 珈琲といっしょに 「無」を流しこみ 吐息といっしょにあたしが流れでる 丁…

スープ

感情があふれて 足もとがぬかるんだ日は 野菜をみじん切りにする 低く流れるラジオが 雪に関する警報を告げて ふと 小さな発電機を用意したものかと 思案しながらフライパンを温める 炒めた野菜に ほんのり塩胡椒して ひき肉団子と煮込む頃には 心からあふれ…

真夜中の食卓

キケンな誘惑

悲しいと

悲しいと書きだせば