バリバリ(誇張)働いていた頃から、在宅勤務が多かった。
せっかく家にいるのだから、もう少し家の中を整えておけばよかったな、と思うこともしばしば。
もっとも、時間も体力も余裕もなかった。
「すべてのことに時がある」とするならば、今がそうなのかもしれない。
ところで、思い切った断捨離をした頃から、なぜか花に興味が向きだした。
例の「お花のサブスク」にも、時折小さなグリーンがアレンジメントされている。それを増やしてみることにした。
と言っても物理的に増やすわけではなく、小分けして空き瓶に生けているだけなのだが。
だが、これがよかったらしい。
水栽培とは思えぬほど、大きく育ってきたのである。
命がそばにあるのは愛しい。
それを「これぞ幸せ」と確信した途端、まるで違う感情が芽生えることもある。
人は単純ではないのだな、とつくづく感じる。
「愛しい、増やしてみよう」の気まぐれな日々がささやかなことであったとしても、あとで「あれ、幸せだったかも」と思えたら、それでいい。
増やしてみる。小さなグリーンを。
愛しい、楽しい、と繰り返しながら。
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