猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

弁当箱

新年度になり、何がどうしたというわけでもないが、自分用の弁当を作るようになった。

簡易的な容器に簡単な昼食を詰める。それだけのことだ。

冷凍食品を気まぐれに選ぶこともあるし、生真面目に野菜炒めをこしらえることもある。

 

朝食の片付けの前に、ささっと。

何かのついでに。気が向けば。

 

だから、決して毎日ではないし。

だから、ちっとも無理はしてないし。

 

だけど、やっぱり(持ち歩くわけではないが)弁当箱が欲しくなる。

そこで琺瑯の保存容器を買うことにした。

電子レンジにかけることはできないが、直火で使え冷凍もできる。弁当箱として使わない日は、茹で野菜なんぞを入れてもいい。

 

これでは、ものを増やしているのか減らしているのかわからないな。

 

あの人が生きていたら、そう苦笑いするだろうか。

春が静かに終わる頃、逝ってしまったあの人に。