猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

黒々の

マイクロ蘭

思いがけずセール品が手に入った。 欲しい欲しい、と数ヶ月思い続けていて、自分なりのワークノート(A6サイズのノートに自己分析だの夢だの目標だのを思いつくまま書きとめる)にも「小さな蘭を購入する!」と記している。 それが叶った。 特殊な石に植えら…

正しく回るのならば

手放していければいいのに 手放せないものがあって 執着ではないのだけど こびりついた記憶は容易に削ぎ落とせない 投げつけられた単語のひとつひとつを 何かと縛りつけられた心のありようを 今さらなかったことにはできない だから綴る だから刻む 例え目の…

ほどよい

北風が強い。 室温28度、湿度60%。エアコンを使わなくても、窓とドアをあければひんやり乾いた空気が部屋を満たす。 午前中、少し書き物をするくらいであれば、ほどよい。 一度出かけて、昼過ぎに戻った。 小さな植物のためにほんの少し開けた窓からは、熱風…

小さな小さな植物

寂しさを埋めるでもなく 喜びを追い求めるでもなく ただ気になり続けていたから 花を育ててみることにした 花を育てることに憧れはありつつ やはり惹かれるのは ハイドロカルチャーで インドアグリーンの中でも 蔓性のものだ 花をみたいと思うなら月日をかけ…

揺れ

思い出す悲劇 忘れる喜劇 思い出せるヨロコビ 忘れてしまうカナシミ 覚えている不安 忘れゆく日常 ランキング参加中詩

惨めになるだけだ わかっているから

惨めになるだけだ わかっているからやめようと 誓う それが数分でも数日だけでも 繰り返しているうちに習慣になって やめる=苦しい ではなくなる 何かと比べることを 誰かと比べることを ブレーキをかけすぎて つんのめる瞬間があったとしても やめようと …

うまく横に置いておけるようになったから

週に一度 逢いに行く人がいる 約束はしない 期待せず悲しみも喜びもせず 怒り…は うまく横に置いておけるようになったから ただ 淡々と会話し ただ そうね、そうだねと 聴き流し ただ またね、と告げて来た道を帰る いつか終わると分かっていても いつかを忘…

壮大な手紙

あの映画、鳥の映画とも呼ばれる その映画、気になって気になって この映画、やっと観てきた これは(監督はご存命である) まるで次世代への遺言にも似た 途方もなく壮大な手紙なのだと 思い至る 哀しみと愛情と苛立ちと 思春期から青春へさしかかる頃の 懐…

猛暑日

鏡台の自分とも 目を合わせる気にならずに ついに終末…いや 週末を迎える 40度 あるいは 50度 そんな予報に 平気の平左でいられるほど 心は広くない 鏡台の自分とも 目を合わせる気にならずに ついに終末…いや 週末を迎える 涙と汗が混じって ぽたぽたポタポ…

とびきりよくはないにしても

ばっさり髪を切ることにした 恐る恐る ではなくて 暑さが厳しくなったから でもなくて 恋やら失恋やらとも 関係なくって ただばっさり そんな気分だった ピアスが似合う人に なりたかったようにも思うし 少年の顔をしてみたかった そんな憧れもあった気がす…

最近の読書事情

少しずつ読んでいた『爆弾』を読み終えた。 東京に住んでいたことがあるとは言え、土地勘はそれほどない。だが、あの場所やこの場所があんなことに…! 妙に生々しい小説だった。 今読み進めているのは、エッセイ本だ。 +++ すっかり引き込まれ、泣いたり笑っ…

ちょっとものぐささんのグリーンライフ

放置気味でも すくすくと育ち 頻繁に水やりしなくていい それでも 梅雨の湿気を纏い 差し込む光を浴び それぞれ 個性的な表情を見せてくれる 長い付き合いの子 やたらと大きな葉っぱの子 上にばかり成長するので心配していたら いつの間にか下を向き始めた子…

今夏

ランキング参加中詩

ポトン、と落ちて

ひろったものか迷っているうち 人混みに紛れてしまう せめて心が残っただけでも よしとするか ポトン、と落ちて しばらく足元でのたうち回っていたが 潮時だったのだろう 忘れなさいと 手放しなさいと 後生大事にするものでもなかろうと すっかり軽くなった…

すぎたな

頭に「甘」や「濃」を加えれば なんということのない ふだんの話 「食べ」や「飲み」を加えれば 笑みのひとつもこぼれるだろう では問題をあなたに 「う」を頭につけたなら 同時に 「い」を終わりにつけたなら それを 家庭で聞きながら大人になったなら どん…

水の中

知らない音が脳を満たし 重たい報せが体を覆う うれしい知らせがかき消えて かなしみの行方すら煩雑だ それでも生きるのは それでも息が続くのは それでも涙を知ることは それより術(すべ)を持たないままで 知らない音が脳を満たし 重たい報せが体を覆う う…

初心者ながら 数鉢の観葉植物を育てている 特に 蔓性のだんだん垂れ下がるものに 目がなく 動物が齧ってもなんということもないものから 少しばかり毒を含んだものまでが 集まってしまった 毒と言っても 素手で樹液に触れれば かぶれることがある程度のもの…

この夏ハマってます

いわゆる「飲むゼリー」を買い置きしている。 我が家でドーン!と箱買いするには多すぎるため、実家とシェアしているのだ。そうこうしているうち、いつの間にか好みの味を見つけるのが楽しくなり、今に至る。 時々歯医者を受診する。 麻酔を強めにかけられる…

生かされている

毎月、現金支払いの用事がある。 引き落としでもクレカでもない昔ながらのやりとりなのだが、できるだけお釣りの出ないように準備することにしている。 あるとき、ちょうど支払いの頃に荒天となった。 「今日は雨がひどいですから、どうぞ後日に」と言われて…

旅支度

ランキング参加中詩

あるニュースに思う

向けられた妬みも どこか微笑ましくさえ映り 数年も経てば 人らの興味は他へと流れる おおよそこの世は そんな物事だらけである ランキング参加中詩

Threadsどうする

Threadsの登録者数がかなりの数に達している。 推しの画家さんも早速アカウントを作ったそうだ。 筆者は特に困っていることはないので、今のところ様子見である。Twitterがいよいよ使いにくくなれば別だが、元々頻繁につぶやくわけでもなく、それはInstagram…

恋慕

ランキング参加中詩

牽牛花

ランキング参加中詩

オリジナルアイコン

ずいぶんと前、推しの画家さんにオリジナルアイコンを作っていただいた。 今でも他のアイコンに変えることはほとんどなく、数種類描いていただいたものを取っ替えひっかえ使っている。 そのアイコンを再び作っていただくことになり、ワクワクしている。 世界…

言いがかり

あ〜あ 飛んでみたいなぁ その人はひとりごとのように つぶやきました うちわを使いながら なんでもないことのように あんたさえいなければね よく通る声で 夏空に向かって告げたのです ランキング参加中詩

とびきりの

つくのなら とびきりの冷たい嘘を 騙すなら とびきりのやさしい笑みを 差し出すのなら とびきりの甘い言葉を 伝えるのなら とびきりの正直さを ランキング参加中詩

雷は 幾つになっても苦手で 守るより守られたいタイプだ、などと どこかで聞いたようなセリフをつい 口走る 龍神さまがお近くに …ということであっても 怖いものは怖いのだ 夏の始まり初夏の終わり せめて夢では鳴らないでくれと願いつつ タオルケットを頭か…

詩人、アルバイト猫に会う

博多駅に行く機会があり、プリン屋さんに立ち寄った。 期間限定で福岡初出店となるその店は、オーナーの“おーにゃーさん”とアルバイト猫の“ミクちゃん”が切り盛りする、人気店である(ネットショップも存在する)。 初日、お店の様子をSNSで確認したところ、…