猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

壮大な手紙

あの映画、鳥の映画とも呼ばれる

その映画、気になって気になって

この映画、やっと観てきた

 

これは(監督はご存命である)

まるで次世代への遺言にも似た

途方もなく壮大な手紙なのだと

思い至る

 

哀しみと愛情と苛立ちと

思春期から青春へさしかかる頃の

懐かしいとりどりの感情

未来への不安と希望

そして

たっぷりのユーモアと

 

劇場内は混んでおり

涙する人も笑顔の人も

 

観れば語りたくなる

観れば共犯者めいた心持ちにもなる

 

どちらさまも良い夏を