猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

優しさ~空想版「フシギナカラダ」より

忘れたり理解不能になりやすい だから 自分でもそうするし 人にも分けてもらったほうがいい 時々でいいから 忘れないために わからなくならないために ランキング参加中詩

読書は1日の終わりにだけどあなたはお好きなように

心と体の活性化に とてもとても役立つそうです だから1日のうちに誰にも邪魔されない時間を ひとりの時間を必ず作って どんなに忙しくても必ず本を読みましょう …と念押しされすぎると やんわり反抗したくなってくる だからというわけでも そんなわけでとい…

秋だけに

眠ることも死ぬことも たいして変わりはないのと 呟く 試してみればとカフェオレ越しに 唆す ふふん、昼寝は好きだわよと ニヤリと返して あなたって極悪人ねと 空を仰いだ 生きることも死ぬことも すっかり飽きたなぁ なんてね 秋だけに? そう、秋だけに …

それでも黙っていなさいとあの人は言った

次はないかもしれない それでも黙っていなさいと あの人は言った そうして真夜中にいってしまった 伝えるべき人の名を 伝えるべき人の居所を遺しもせず 面倒ごとと秘密ごとに程よく時限装着を仕掛けて そうして夜中にいってしまった 家族の定義をわたしは知…

一言たりとも交わせはしなくとも

血の半量がそうさせるのか 遠い記憶が呼び覚まされるのか それは確かになじんだ 一言たりとも交わせはしないし 読み書きもほぼできはしないし ましてや舌にも強すぎて それでも血は正直だ 半量だけの そして先々受け継がれもしないものを 持て余し弄び ただ…

あなたはそれを知らない

さびしいと恋しいを 天秤にかけては またあくびする あなたはそれを知らない 優しさと距離を かけ合わせては またあくびする あなたはそれを知らない 怒りと孤独がないまぜになり 深く息をする あなたはそれをまだ知らない ランキング参加中詩

最後

これでようやく これでやっと おかげさまだねえ その人は若い時分から“最期”を心待ちにしている 困ったことに、とも やれやれまたか、とも どうにも感じなくなるほど疲弊したり、も あるにはあったが 自分を責めようがその人を責めようが 事態はそんなに変わ…

最後は

最後は 誰が締めくくったのだろう 最後は どこにいる時だったろう 思い出すのは 恋に奔放な主人公が物語の終盤 足を滑らせる場面 そのあとどうなったのか そのときどんな気持ちでそこにいたのか とても昔 その本に出会って 主人公が大嫌いになった そのくせ…

春と秋と冬は特に

ねむい。 学生時代から眠気には勝てなかった。春と秋と冬は特に。 転生があるとしたら、一度くらいは猫かナマケモノだったのではないかと思う。ただし、人らには懐かず仲間とも群れず、と言ったところか。 チームには何度も属し、何度も解体してきた。 ある…

SNS事情

Instagramの通知が、このところ気まぐれである。 要するに、届いたり届かなかったりするのだ。日がな一日スマホの画面を見続けているわけではないからそれは構わないのだが、新しくフォローしたアカウントほど通知が届かない傾向にある。 そんな折、Threads…

遠雷は本当のきみ

幸せの貯金をしましょう 天に空に 辛い時ほど自然に貯まる 何も考えずとも 何も悩まずとも きっときっと今日が終わる 遠雷はきみの叫び 遠雷は本当のきみ 幸せの貯金をしましょう 天に空に 辛い時ほど自然に貯まる 何も考えずとも 何も悩まずとも きっときっ…

キライナコトバ

高いほうがいいのですって、肯定感 いつもポジティブでいられるからですって 周りもどんどん巻き込んで 確かに確かに想像よりずっとずっと Life is short ! でもねでも いつの間にやら誰の声も それちょっと違うかもよ、も 聞こえなくなることが あるのだっ…

溺れる

空腹と空白

心の空腹をふさぐよりも 心の空白をうめるほうが 少しは楽だ あの日のあたしにそう伝えたい ランキング参加中詩

少し身構えて、少し忘れて。

今日、待っている。 少し身構えて、少し忘れて。 平皿ばかりで事足りるだろうと、いつまでも買わなかった深皿。 やはりどうしたって、パスタやカレーを食べるのに、皿が浅すぎると心がウロウロする。 それで、一枚ずつ揃えることにしたのだった。 食器棚は、…

居座る夏は、なるほど手強い。

てぃーびぃーえす♪ポッドキャスト♪ おなじみのジングルが、ウェアラブルスピーカーから流れてくる。ぼんやりと、だが、少しばかりホクホクした気分で耳を傾けている。 気がつけば、少しずつグリーンが増えてきた。インドアグリーンという言葉も知った。 闇雲…

買物

時折、人らのようにすっくと立つことを選んだ猫そっくりの店主が営む店に出かける。 季節初めの香りで出来た緑の酒。 懐かしい嫉妬心を呼び覚ます、それだけのクッキー。 葡萄の形をした、あの生き物の心臓。 それらを10グールメずつ買い求めるのが、わたし…

瞬発力とオリジナリティ

目指すところは、それ。ただし、楽しみながら。 ある人のSNSで毎朝コメントを募集している。 心洗われるような写真も楽しみだが、いかに誰とも似ないコメントをポストできるか、簡潔な表現ができるか、プライベートを出さずにそれが可能か…そんなことに挑戦…

加速

人に会うので そんな理由がつもりにつもって 匂いの強い食べ物との距離は開くばかり 気にせず食す向きもあれば 職業によっては気を遣う場合も多いだろう 隠し味にほんのひとかけ 風味づけにほんのひとさじ いやいや いっそちょっと齧るくらいなら そうやって…

おむすび日和

おむすび型が我が家にやってきた。 どうということのないものだが、これがとてもよくできている。茶碗一杯分で、2個といったところか。 一度で数個作れるおむすび型も同じ店に売っていたが、選んだのはこちら。 (Amazonでも販売中) 手に馴染み、手入れしや…

それは「…」ではなく

誰かの悲しみは わたしのものではなく 誰かの喜びは わたしのものではなく 共有して分かち合ってそれはそれで 尊く愛おしい とは言っても 誰かの人生と交差はしても 誰かの人生を生きることはできないのだ 誰かの宇宙と同じものが映っても 誰かの宇宙にいる…

つめたいひと

下がっていく 室温も外気温も 足元の毛布は蹴落としているし 夜中のトイレついでに水分補給は すっかり習慣になっているが 日の出前のひと時は秋が少しだけ濃い 寝具は夏のままで 普段着も外出着も半袖のままで 汗拭きシートも汗拭きタオルもバッグの隅に 忍…

持っていたもの、欲しいもの

朝ごパンから少しずつ朝ご飯に切り替えている。 何かの制限をしているわけでも、体質的に小麦を受け付けなくなったわけでもない。麺類もクッキーもシュークリームもたまには食すし、頂く機会があると小躍りする。 朝食のメニューを変えるのにそんなに大した…

寝る前の楽しみ、ご機嫌のもと

推しさんの監督作品が、絶賛公開中である。 原作はオゾミスともホラーとも呼ばれており、鑑賞前に繰り返し読み、鑑賞後にまたゆっくりと読み返している。どこに「映画の魔法」がかけられたのかを読み解くのも楽しく、興味は尽きない。 読書時間は就寝前と決…

電気代

いつもの夏より長い時間、 エアコンを使っていた いっとき見ないふりをしていたが、 ようやくアプリで確認した 残暑見舞いの頃をすぎ、 台風シーズンに突入し、 うっすら年末のことを思う頃。 どんなミステリーより不可解で、 どんなホラー映画より残酷で、 …

もっと。

人らが天気を いや 季節を もっともっとわがままにするのさ ここだけのナイショの話だよ ランキング参加中詩 *イラストAC

サボる

悲しむのをサボる 羨ましがるのをサボる 傷つけ合うのをサボる さびしがるのをサボる 後回しにするのをサボる 妬むのをサボる 死にたがるのをサボる 怠けたがりをサボる 時々そうやっていい人ぶるのを こっそりサボる ランキング参加中詩

シツモンデス

海の広がりと空の在り様と わたしの空白部分と噂の散らかし具合と いちばん広いのは ど〜れだ? ランキング参加中詩

ブログ

amebloを離れて久しい(読者登録しているブログが数本あり、アカウントは持っている)。カテゴリー参加すると、ランキング集計が行われるようになっている。 また、ランキングとは別に注目記事がピックアップされ、ジャンルに関係なく表示されることがあるよ…

空模様心もよう

ランキング参加中詩