猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

最後は

最後は

誰が締めくくったのだろう

最後は

どこにいる時だったろう

 

思い出すのは

恋に奔放な主人公が物語の終盤

足を滑らせる場面

 

そのあとどうなったのか

そのときどんな気持ちでそこにいたのか

 

とても昔

その本に出会って

主人公が大嫌いになった

そのくせまた出会ってみたくなったのだ

 

旅をする先々で何かが起き

なのに

旅する時には決して選ばないであろう

物語の奥深くまで入ってみたくなったのだ

 

最後は

誰が締めくくったのだろう

最後は

どこにいる時だったろう

 

最後は

何を思っているのだろう