猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

灰色、あるいはグレー

灰色、あるいはグレー。 重く暗く、胸の真ん中が染まっていく。 「若い」と呼ばれる数字が先行していた年頃、 曇りの日は敵だった。 灰色、あるいはグレー。 そうだ、シルバーも。 重く暗く、胸の真ん中が埋まっていく。 汚れも目立ちにくいしどこにでもある…

折節の

ブログ名

ブログ名を変更した。 「き」で始まる名前も気に入っていたが、早々に 飽きたorz もともと集客目的のない趣味のブログなので、その辺は自由にやっている。 ある時、「にこやかに、トゲを含んで。」というタイトルの作品を書いた。 これなら時代(え?)にも…

あなたは気休めを口走った

余程ましだ

あふれだす 「優しい」の部類に属する感情 じわり広がる 「無関心」の部類に属する感情 バランスをとるのは難儀だが 誰かを軽蔑するよりは 余程ましだ 不確かな愛でも ないよりましだ

運命共同体

にこやかに、トゲを含んで。

陥りがちな、「疎外感」や「孤独感」と無縁だ。 ただの感覚であって、 本当にそこに存在するわけではない。 陥りがちな、「集団心理」や「盲信」と無縁だ。 ただの好意が愛になるなら構わぬぬが、 それ以上でもそれ以下でもあってはいけない。 知ったかぶり…

疎外感

疎外感が 妙にしっくり肌となじむ そうだ 今まで気づかなかった 自分で決めることを すっかり怠けていた 遠くから眺めれば 喜びも悲しみも同じ色をしている 受け止め方が違えば 見える色もまた変化するだけのこと 疎外感が 妙にしっくり肌となじむ そうだ 今…

「鵜呑みにしない」のススメ

鵜呑みにしないと けがをする 基本が超大事 という類いのものは 含みません アレンジすると意味がなくなって しまうんだから それが前置きで本題は次からね つまりね あなたが大好きで信頼して尊敬もして そんな人がいて(あたしにもいるよ) その人の言葉や…

戯言

厭世にまみれる日もあるが 周囲には温厚である なぜなら 攻撃など意味がなく 時間の無駄だと知っているからだ 衝動的ではあるが 日々の歩みには慎重になる なぜなら まるめたメモの中に 宝が存在することを知っているからだ 愛力は1日にしてならず 胆力もま…

あなただけの歩幅で

許す 許さない その問題があなたを疲弊させるなら とっとと未来へ行ってしまいなさい やる やらない その問題があなたを縺(もつ)れさせるなら どんどこ先へ行ってしまいなさい 今は 答えを焦らない 今は 答えを急がない あなたの中に芽吹くから あなたの中…

落下するまで

忘れる行為の なんと甘美なことよ あの子を消すのも あいつを消すのも なんと楽しいこと 時間が無駄になる 先に行こう 危うい綱渡りでも 落下するまでは 間違いなく自分の人生 だが 恐れる行為の なんと焦眉なことよ 体も心もたやすくからめとる 気持ちは動…

ある夜

熱帯夜ほどではないが 蒸し暑かった前夜 湿度が理由ではなく 温度が理由でもなく 相談したいような悩みもなく 体調もよく 寝返りすれば 冷感マットが心地よい ラジオはいつものように低く流して それでも わけもなく浅い眠りがくりかえされる 久しぶりの会合…

いちねんせい-2

一筋の光が見えて 人らという生き物も 案外捨てたもんじゃないと チラと夢想する まあ 一縷の望みを持つ日が 全くないとは言い切れない この星の誰もが 右往左往にすっかり疲れ あるいは 自分だけの確信に危うくすがりながら なんとか巣食っている やがて光…

夏と汗

いわゆる汗拭きシートが、この季節は欠かせない。 在宅仕事が多く、好きにシャワーを浴びることは可能だが、人の出入りはあるし、それでなくても光熱費は気になるところだ。 携帯用・自宅用・ヒンヤリタイプといったシートのほかに、今年初めて介護用の清拭…

凡庸と

セミジェルその後

sa-la-sa-i-poet.hateblo.jp ⌚️ セミジェルと呼んでいいのかどうかわからないが、ネイルシールを取り寄せた話の続き。 色や種類を選ぶのに悩んでいる時間も、思いのほか楽しい。 ポイント割引もあったので、ラメ入り・ワンカラー・グラデの3種類で、練習…

臆病に

信じたい

リセットしても リセットしても 尽きることがないのが 愛である …と信じたい

道の途中

わたしの前に(ましてや後に) 道なんてできっこない 道なんか見えっこない 自虐でも謙遜でもなく そんな風に落ち込む日は 不意に訪れる ごろんと寝転び 天井を見やれば ああそうだ 向こう側には空も海もあるんだったと 妙に納得して 道が見えないってことは…

朝(あした)

いっぺんにむかない

筆者の暮らす市でも、例のワクチン接種が始まっている。 職業・基礎疾患などの優先的条件には当てはまらないが、接種券が届く日も近いようである。 それはともかく、免疫力をあげる…というほど大仰ではなくとも、疲れの出やすい季節、体調を調えておきたい。…

生くるなり

かんき

裏返し

いやだ!が増えることは 好きだ!が増えることでもあるのだよ

のろくさと

わたしがそれを実行するまで。

紙にメモするより、 スマホのメモ機能を使う日が増えてきた。 おかげでペンのインクは、 使わないままある種の匂いを放ってしまう。 自分では買わない。 ノベルティというありがたい名目ではあるのだが、 かなりたまってしまい、匂いを放ったものは処分する…

シャワー

浴びるのは、何も水とは限らない。 想いも言葉も 見えない何かも。 届くのは、手紙とは限らない。 想いも歌も 涼やかな森の風景も。 三度デートしたその人は、 音楽ファイルにたった一曲を、 容量の許す限り詰め込むような人だった。 ジャンル違いの音楽を何…

函(はこ)

タイトルから決めれば 何も浮かばず さらさら筆が走る日は 反吐が出るほど 自分を憎む 嘘つきになりたい 嘘つきでいたいわけじゃない 嘘つきと呼ばれたい 嘘つきと罵られたいわけじゃない 体を開いていても 心は閉じたまま 今日も 揺れる世界を甘受する