猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

大移動する詩人さん

花を咲かせるのは、多分あまり向いてないらしい。 それはそうだ。冬のかけらに触れても(冷たさを感じはするが)平然としているくらいだ。 植物には寒すぎるのだろう。 「年中花を楽しめます」というポップに惹かれ迎え入れた小さな鉢は、一晩で全ての蕾が落…

冬ごしらえ-2

11月中に年末年始の買い物(衣類以外)も、済ませてしまおう。 そう決めて、ちょっとだけ背伸びした。冬ごしらえには気合だって必要なのだ。 まずは、掃除機の役目を果たさなくなってしまったブツ(!)を粗大ゴミの日に搬出し、買い替えることにした。 ベラ…

ものぐささんの終活-2

住む人がいなくなると、家はたちまち死に急ぐ。 空気が動かないままになるので、傷み具合が何倍速にもなるのだ。 話には聞いていたが、実家もまさにそういった状態に陥った。しかも、やたらと物が多い。捨てられない人たちだったな、とため息が出る。 片付け…

雲合わせの夕刻

猫街区域は夜のはじめまで空落ちにご注意くださいその後は雲合わせのできる気象条件となるでしょう 立ち上げたままの音声アプリが 風変わりな天気予報を告げる 雲予報士による特別予報で 素敵な音楽の 音符と音符の間に隠されるように流されるものだから 知…

珈琲豆の知らせ-2

執筆に専念しているうちに、すっかり冬景色となった。 もうしばらくすると、出歩くのに少々難儀するようになる。その前に、もう少し珈琲豆を買い足しておくか。 3日ほど前、猫店主から「詩人さん、新しい豆が入荷しましたよ」とお誘いがあったばかり。あまり…

SNS事情あれこれ-2

X(旧Twitter)は、Instagramよりもっと気まぐれに投稿している。 推しごと的なことは、Xの予約機能を使わず手動でスレッドを投稿。当ブログの更新通知は、予約機能を使っている(推しごとブログのみ連携中)。 最近、スレッド投稿が奇妙なアカウントにRPさ…

SNS事情あれこれ-1

インスタグラムの更新は、かなり気まぐれだ。 平気で数ヶ月ほったらかすこともあれば、興が乗って連投することもある。 ストーリーズも使ったり使わなかったり。 自分の何かを宣伝したり、広く誰かとつながりたいわけでもないので、まあこんなところだろう …

手入れがしやすく、価格が手頃。 なんと言っても歩きやすい。冠婚葬祭にはそぐわないかもしれないが、そんなわけでスニーカーや準ずる靴を履くことが多い。 去年は、いつも以上に歩き回っていたものだから「靴ってすり減るのだな」と妙に感心していたもので…

なにしてた?

去年の今日 なにしてた? あなたのことで多分 あたふたしてたっけ 手帳はメモだらけ スケジュールもぎっしり よく息をして よく生きていたなと 笑い話のように思い出す 去年の今日 なにしてた? わたしのことは多分 後回しにしてたっけ 着るもの食べるもの …

坂の上の猫さんのこと

筆者の作品に以前から登場する「猫そっくりの生き物」。 最近は、毛糸屋を営んだり珈琲豆に詳しい旅好きの猫モドキ(人のように立って生きることを生まれる前に選んだ)で、猫街という場所にいるらしいということになっている。 このブログを遡っていただけ…

チーム「自分」

まもなく、龍の年がくる。 チームが大切になるとも言われているのだが、特に何かのチームを作っているかと問われると、たちまちしどろもどろになる筆者である^^; 推しごとを除けば家族とのグループラインくらいか? だが、こうも考えることができる。 自分自…

ものぐささんの終活-1

ある時期、集中的に実家の片付けをしていた。 すでにほとんどのものを手放した。ややこしいことはさておき、お陰様で法律的なあれやらこれやらも、なんとか進行中である。 これからは少し早いが自分の終活にシフトしていけばいいのだが… うん、さっぱり進ま…

珈琲豆の知らせ-1

「髪、切りました?」 挨拶もそこそこに、店主が問う。 久しぶりに自分でやってみたんだ、と答える。 珈琲豆を詰めながら 「詩人さん、器用でいらっしゃる」 ふふ、と微笑む。 猫街の隅の隅のほう、香り立つとびきりの珈琲豆。宇宙猫とも放浪猫とも噂されて…

思案ごと

軽さで選ぶか、容量で選ぶか。 携帯用バッテリーを選ぶとき、迷いがちだ。軽さを重視したものを持っているのだが、1.5回分しか充電できない。遠出をするときには、いささか心もとないのだ。 かと言って、泊まりがけでもないのに数台を持ち歩くのはどうだろう…

こさえる

たまたま、お昼時に帰宅が叶う。 買い置きを帰りしなに思い浮かべて、パズルのように組み合わせる。 トマト缶のストック、チキン、前日の残りの青菜とツナのおひたし。そうだ、簡単スパイスカレーにしよう。おひたしは水気が少ないから、サラダがわりに付け…

木枯らしが吹いた。 なんとなく、この間ドアから無理やり剥がしたものが影響してるのかとソワソワしたが、そうではなく本格的な冬の到来であるらしい。 たかだか扉一枚分の“冬の入り口”をどうこうしたからと言って、その地方一帯の天気予報になるほど大それ…

愛だけでいい 今、だけでいい

嘘をつくなら にっこり微笑んで フェイクな通知に リボンをかける(すっかり束ねて燃やすのよ) 受け取るのも手渡すのも 愛だけでいい 未来、だけでいい 今日なんていらない 昨日なんていらない 明日を呼び戻せるなら 未来を信じられるなら 愛だけでいい 今…

このところ、箱…いわゆるびっくり箱的なものになるだろうか…の蓋が開きっぱなしになっているような気がする。 渋滞中のふだんごと。家族ごと、自分ごと。 いいこと。 そうではない(ようにも思える)こと。 幸せな感情。 不幸せ(とも思える)感情。 そう、…

冬の入り口-3

へろへろと帰宅した。 冬の入り口は相変わらず見つからない。ほんの欠片を見つけては、誰にも知られぬよう空に返すくらいのもので、霜も手の冷たさもその時に一瞬味わうくらいである。 今夜はどうだろう、と若干身構えつつ、ドアの前に立つ。 街灯にキラキラ…

速度

詩人が嘘をつく速度と SNSで嘘が流れる速度と どちらが罪深いのだろうか 時折そんなことを 比べても比べ足りない 紡いでも紡ぎ足りない そんなことを時折 やや真面目に思うのである あ そうだ 冬の入り口は見つけ次第空に返しておりますので ご心配なく

ものぐささんの防災-2

季節は(多分)冬へと向かっている。 例え30度近い日があっても激しい夕立に見舞われても、あと1ヶ月と少しで2023年は終わる。 久しぶりに、備蓄食を見直した。 賞味期限が迫っているものはお腹の中に片づけ、減った分は買い足す。 ローリングストックは相…

冬の入り口-2

へろへろと帰宅して、いつものようにキーケースを取り出す。 深く考えもせず、定位置に鍵を突っ込みドアノブに手をかけようとして、「おお」と思わず声が出る。 「冬の始まり」がドアノブに貼りついていた。 去年より、だいぶ遅めのお出ましだ。ただ、明日は…

クライムサスペンスを好む

クライムサスペンス。 大がつくほど好きと言うわけではないが、時折無性に観たくなる。 先日、ある作品の紹介文に惹かれ、ウオッチリストにすぐさま追加した。まだ観てはいないが、機内で鑑賞はしないほうがいいだろう。 降りたくなるだろうから、何がなんで…

冬の入り口-1

へろへろと帰宅して、いつものようにキーケースを取り出す。 深く考えもせず、定位置に鍵を突っ込もうとして「え!」と思わず声が出た。 このところ、探しに探していた冬の入り口がへばりついているではないか。 灯台下暗し。 お前が隠したに違いない、とよ…

そりゃ間違いなく私なんだけど

月曜が、またきた。 二度と会いたくない。だから、こないで。 わかった、と約束した夜を忘れたのは、そりゃ間違いなく私なんだけど。 月曜が、もうきた。 くるなら1週間前に知らせて、さもなければこないで。 そうする、と誓った声を忘れたのは、そりゃ間違…

気まぐれそぞろ歩き

気まぐれに、散歩とウオーキングの中間のような軽い運動をしている。 何分歩く、何歩歩く、歩かねば!…と義務づけてうまくいく向きもあるのだろうが、筆者には「気まぐれ」くらいがちょうどよい。 春に目も心も存分に楽しませてくれた、桜の下を歩いた。 落…

冬ごしらえ-1

以前どこかで書いたが、晩秋から冬にかけてドライフルーツを食べる機会が増える。 フルーツケーキに焼き込んだり、ヨーグルトや紅茶に漬け込んだり。 そんなふうに、まめまめしくしていた時代もあったのだが、ヨーグルトや紅茶がなんとなく体に馴染まない。…

探す探している

探す 探している 今こうして半袖…は流石に控えるとして 七分袖のTシャツを選び 薄手のカーディガンを羽織る いつもなら手招きするほど明らかな 冬の入り口が見つからない 造作もない 道を曲がったその向こうだと 詩人が言うので ついうっかり信じてしまった …

詩人は嘘をつく

詩人は、幸せだと嘘をついた。 だから、ひとときだけでも誰かが笑ってくれたのだ。 詩人は、不幸だと嘘をついた。 だから、ひとときだけでも誰かが寄り添ってくれたのだ。 詩人は、全て嘘だよと言った。 夢かうつつか、あなたにはわかっているはずだ。 ラン…

月~空想版「フシギナカラダ」より

明るくて美しくて ずっと昔からそこにあるのに 届かない触れられない 謎が深まるばかりの 近しくて命を惑わす天体 ランキング参加中詩