猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

青色の日

青色の靴を買おう 青色のマフラーを選んで 青色の帽子をかぶり 青色の気持ちをおさめたら 青色の猫を探そう 青色の今日はきっと 素敵な日に違いない

青く流れる

わたしの、血は青い。 海よりも空よりも。 気づいたのはここ数年のこと。 秋にしては気温の高い昼間、鼻に違和感を感じてマスクを外す。顔を拭ったハンカチに、真っ青な何かがべっとり染み込んでいた。 慌てて病院に駆け込んだが、特に何か問題があるわけで…

こしらえる

最後にこしらえたのはいつだったか。そんなことを思いながら、雑穀ご飯の横に筑前煮の残りや卵焼きを詰める。昼食用の弁当である。 もともとは家族のために。 その機会が少なくなってからは、たまに自分のために。 そして、午後から出かける日はおむすび持参…

嫉妬と憧れと尊敬と安堵

久しぶりに男友達の車に乗せてもらった。 幸せこの上ないことに互いの家族公認。いわゆる「異性の親友(戦友?)」である。 いっき〜悪い!運転手提供するから、ケーキ屋さんとスーパーでいつもの頼める? 「いっきー」とわたしを呼ぶのは、後にも先にもこの…

孤独の凪で逆らうなら

閉じこもってしまえるなら 君の紡ぐ歌の中がいい 抱きしめられるのは 君の腕じゃなくてもいい 孤独の凪に逆らうくらいなら いっそ風の淵で立ち尽くしていたい

予報をなぞるように降り出した ほら僕だって予言のひとつやふたつは できるでしょ くだらなくてなんでもないような 曖昧な冗談をあなたは繰り出して 今朝もわたしをノックアウトする 起き抜けの不機嫌には なんと言ってもこれが一番だからね、と 笑いが止ま…

ずっといい

許せないことの多くは 自分の過去から派生しているのである 知ったところでどうにかなるものではないし 知ったところで生き方はそうそう変わらないかも知れぬ それでも 知らないよりずっといい わからないよりずっといい 許せないぞ、とカリカリするより ず…

習慣

朝が心を四角くくり抜くものだから 今日もまた飽きもせず 丸で埋め尽くすのだ なに、ただの習慣ってやつでね 尖った感情もこうしておけば 相談にのるふりして知らず知らず誰かを悪くいう機会も 減るに違いない そう信じているんだが?

はなび・ら

無関心

ひどい話だ 流れてくるさ 悲しい話だ 知ってるさ 誰も怒らないのだ 前からそうさ 確かにそれな そうともそれな

昔々のある日

クリームパンのような人生だ 甘いんだよお前は、の代わりに そんなことを言ってくる人がいた 伝わらないとでも思っているのか やさしさだと信じ込んでいるのか こちらから言わせれば あんたってば、お幸せね そんなところであるのだが 知らん顔して 評判のク…

二周目

春先からアプリとテキストで語学講座を受講していた。期間は半年間なので、先月末に終了している。無事に全ての講座に出席(?)することが叶った。 終盤はやはり内容も高度になり、筆者自身も時間に追われる日々になり、若干の消化不良を抱えたままである。…

ワ・タ・シ

自分を押し込めていた頃は 自分を押しとどめていると思い込み 自分を閉じ込めていた頃は 自分の殻の分厚さにも気づかない 人か猫かを選べれば どんなにか生きやすくなるだろう ふとした拍子に呟けば 膝の上でやわい命が丸くなる 自分を隠していた頃は 開けっ…

時計の多い家

大きなのっぽの…という歌い出しの曲ではないが、とにかく時計の多い家に生まれ育った。 祖父母から受け継いだもの、贈答品、何かの懸賞、まだ珍しかったデジタル表示のもの。 バンドの交換ぐらいは父も見よう見まねでやっていた(器用な人ではあった)。 あ…

拝啓あなたの想い出の中に

拝啓 あなたの想い出の中に 僕はいますか どこかで眠ったままでしょうか それとも死んでしまったでしょうか 眠ったままなら夢でも逢えましょう 死んでしまったなら諦めもつきましょう 僕はどうやってそれを確かめましょう? 拝啓 あなたの記憶の中に 僕はい…

フルーツドロップ

みかんをひとふさ あなたの胸に飾りましょう 丁寧に剥いて 丁寧に舐めとる 甘いか酸いか苦いか辛いか いつまでもフルーツドロップみたいな月を ふたり飽きもせず 痛いと笑って 心地がいいねと息を吐き 結局やっぱり寂しかったと 泣いてみせる みかんをひとふ…

忘却

忘れられることと 忘れてしまうことを 重ねれば重ねるほど やさしくなっていく 知らないと言ってくれれば 知ってたと言ってくれれば 揺れる風がどこに行っても 思い出せるだろうか 忘れられることと 忘れてしまうことを 紡げば紡ぐほど やさしくなっていく

誰かの不幸せを 誰かがそう名づけました それでいて 誰かの幸せを 誰かがそう呼ぶのです 人らはほんに 興味深い生き物だこと

宇宙が削ぎ落とされた

宇宙が削ぎ落とされた あなたの寿命の分だけ 思い出も恋も宝も どこかに消えた 宇宙が削ぎ落とされた あなたの後悔の分だけ 未来も夢も愛も どこかに隠れた 宇宙が削ぎ落とされた あなたの重荷の分だけ 昨日も明日も明後日も どこかで輝いてる

遠雷

遠雷を辿れば まだ夜は深くて 夢すらも扉を固く閉ざしている 秋がくる夏がいく 空が高く風が吹き抜ける あなたはもういない あなたに会いたい まつ毛にとまった涙を払えば まだ朝は遠くて もぐりこむ毛布に希望を探す 秋がくる夏がいく 空が低く雨が吹き抜け…

買わなくなったもの、または買わなかったもの-13

手帳を買わなくなった(いただきものを使い始めた)話をどこかで書いた。 にしまりちゃんが「みらいの手帖社」から出しているお守り手帳を使っていた時期もあったが、それより前に長年の夢であったことがいくつかあり既に実現している。 結局、せっかくの素…

夜が眠らない

今日もやってきては 眠れないのだと告げる このところ“夜”はそんなふうである 明るすぎるだの 騒がしすぎるだの 挙句のはてに 「夜のくせに」 「夜なんていらない」 そのくせ 「ずっと夜明けが来なければ」 「朝はなくても困らないし」 人らは総じてわがまま…

紡ぎ続ける人

ドロドロした塊のいくつかを 掬っては その辺にほうっておく 悪意やら善意やら そのどちらともつかないもの 希望と後悔 いつもどちらかが上回る 理不尽と納得 これらもまた繰り返しだ そのうち なんだかまとまったりととのったり 捨てたり削りとったり 人の…

滴り落ちるもの

鼓動擦り傷常套句 奏で蜂蜜眠る猫 されど季節は曖昧に 夏と冬とを繰り返す 雨も雪も見分けやすく 予報もずいぶん簡素になって 幼き頃とは段違い 鼓動擦り傷常套句 奏で蜂蜜眠る猫 されど季節は確実に 激夏厳冬繰り返す

宇宙は広がることをやめないよ

時計は狂うことを忘れたよ 時間は狂いっぱなしだけど 約束は昔より気安くなったよ 束縛の意味は恋だけじゃなくなったけど 宇宙は広がることをやめないよ わたしたちが「閉じ込められてる!」と ざわつかないためだよ

深遠

深くなるのに

好きが深くなるのに 「優しさ系の見せしめじゃないの?」 そんなふうに言われたから 心を隠して曖昧に笑ってる それでも綺麗なことばかりでないのは 百も千も承知 かみさまが閉ざした宇宙は 思いのほか狭苦しくて息が詰まる 好きが深くなるのに 「傷つけ方も…

口癖

君の口癖が舌の上でのたうち回る あたたかく愛という滋養に満ちた それは素敵な口癖だ もう聞こえない もう会えない 傷つくには充分すぎる事実で よりによってこんな夜に 思い出に浸らずとも 君の口癖が舌の上でのたうち回る あたたかく愛という滋養に満ちた…

時間だけが

音もなく果実を削ぐように 時間だけが心を壊す 途方もなく砂粒をつみあげるように 時間だけが心を癒す

乾杯!

それじゃ わたしの正直さに …違うな きみの嘘つき度に …かもしれないけど今は違うな なんでもいいよ また会えた生きてふたりとも だね だね 🍻🍻🍻✨✨✨