猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

昔々のある日

クリームパンのような人生だ

甘いんだよお前は、の代わりに

そんなことを言ってくる人がいた

 

伝わらないとでも思っているのか

やさしさだと信じ込んでいるのか

こちらから言わせれば

あんたってば、お幸せね

そんなところであるのだが

 

知らん顔して

評判のクリームパンをふたつ食卓にのせた

たまにはね、と互いに笑い合って

とびきりの苦いコーヒーをなみなみ注ぎあった

 

昔々のある日の出来事である