猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

かみさまの置き土産

同じ1日も同じ空も ありえないのに まるで今日はいつか出会った時間の 置き土産のようだ ほら ラジオでは聞き覚えのある話と 昔々の綺麗な曲 戦いが終わったというニュースが 流れているよ 夢を開く鍵は 遠い昨日に置きっぱなして 夢を閉じる蓋は いつだっ…

星が泣くから

星が泣くから心が騒ぐ 風が踊って憎悪が過ぎる 雨のざわめき悲しみ深め ちぎった雲を今日も固める ランキング参加中詩

いつかの「ひとつ」いつかの「わたし」

ひとつ持っていれば済むのだが あえて三つ四つ持つことにして 並べたり 使い分けたり いくつかは失くしたのに ずいぶん前の「ひとつ」が残っていて それはたぶんわたしが死んでも (のっとられない限り) ふらふら漂い続けるものなのだろう いつかの「ひとつ…

マスクの要る場所

私用で定期的に訪ねる場所が、現在もマスク必須である。 暑い時季の装着はなかなか体力を削がれるものなのだが、幸い猛暑日はずいぶん少なくなった。 マスクの要る場所で、いつものように小さな荷物を差し入れ、 マスクの要る場所で、いつものようにその人と…

かぼちゃ

かぼちゃ餡になって ふわふわ包まれる 秋はそんなふうに始まるのだ 色とりどりの 音とりどりの すくうそばからこぼれ落ちて 最高気温ってなんだっけ にわか雨ってあんなに激しかったっけ 無責任に呟けば 人らはようやくほっとひと息つけるのか かぼちゃ餡に…

どようびどこまで

どようびどこまで打ち明けようか こっそりタバコをふかしたこと? それともワインを舐めたこと? どようびどこまで打ち明けようか こっそりアイスを食べたこと? それともお鍋が焦げたこと? どようびどこまで打ち明けようか こっそり××××なくしたって それ…

ある日。

誰かに叱られそうな、申し訳ないような、その中にほんのり勝った(何に?)感も混ざっており、兎にも角にも体と心のベタつきを洗い流す。 早い時間に帰宅し、あわよくば入浴まで明るいうちに済ませることがある。 昨日は、そんな午後だった。 空気を入れ替え…

残暑に。

雨が去ったから 今朝は紅茶を淹れる 風が心地よいから 昼はおむすびにしよう 地面が少し濡れた夜 猫とクッションをとりあいこ そのうちまた朝になって 昨日の涙も乾くだろう ランキング参加中詩

コースター

久しぶりに、布製のコースターを揃えた。 fog linen(フォグリネン)のリネンコースター。気軽に使え、ネットに入れて洗濯機で洗えて、すぐ乾く。ちょっとしたお礼にもよさそうだ。 筆者がコースターに出会った店では、あっという間にsold outになったが、公…

しらない

何も知らないふりをした 何も待たないふりをした 何も見てないふりをした 何も聞かないふりをした 全てを知っていたけれど 全てを待っていたけれど 全てをじっと見てたけど 全てをじっくり聞いたけど わたしは知らないふりをした わたしは待たないふりをした…

天気メモ

降るものは雨ではないので 浮かぶものは雲でもないので かかるものは虹ではないので 朝も夜も溶け合って いつまでも夏と冬を繰り返す ランキング参加中詩

星喰いの言い分

準備はいいか

くろいとりくろいとり 準備はいいか 人らの願い人らの欲望人らの祈り 準備はいいか くろいと り くろいと り 準備はいいか 人らの妬み人らの希望人らの呪い 蹴散らしていく準備は いいか

晩夏

ランキング参加中詩

ひっかかりもっかかり

一年のうち何度かは 途方に暮れるのも悪くない 止まっている気がしても 何かがきっと紡がれて 道を失くした気がしても 何かにきっと導かれ ずるずるぞろぞろ ひっかかりもっかかり それでも時は流れるのだから ランキング参加中詩

そいつ

そいつは生真面目な星喰い屋 惜しげもなく暮らしぶりを晒す 見る者が興味より心配を大きくするほどの 勘の良さを呪う 彼が嫌いな自分を呪う 単語ひとつで 「こいつは俺とは合わねえや」 瞬時にわかってしまうんだ いやいや待てよ 会えば印象も変わると言うで…

2024年の手帳を探す

晩夏の頃、よく映画館に行く。 同じビルに格安で文具を販売している店があり、映画の余韻を味わいながら立ち寄るのが楽しみだった。 翌年の手帳やカレンダーが売り出される頃なので、それが目的である。 ある年から品揃えが変わり、セルフレジ方式となり、い…

悲喜交交

故郷、実家、親の里、墓参り。 早々に解放されたという話も、帰ったり戻ったり、継ぐことの苦労話も多く見聞きする。 中でも、ある方のブログで知った「墓じまい」だったり「実家じまい」だったりは、筆者にとっても徐々に身近になりつつある案件である。 お…

へデラ

水栽培で育てていたヘデラ(アイビー)が枯れた。 「花のサブスク」を楽しんでいた頃からなので、そこそこ長い付き合いである。 葉は変色してしまったが、根が少し出始めていた。 一縷の望みをかけて、その部分を小さな空き瓶に挿す。明るい場所に置き、その…

見送り

懐かしく奏でられている 母に抱かれるような 父と手をつなぐような 懐かしく奏でられている 体の中から頭の中から 知らない旋律の 血脈の 誰に教わったのか 誰が口ずさんだのか 懐かしく奏でられている 微笑みの中から涙の奥から 死の途を歌う ランキング参…

ものぐささんの防災-1

立て続けに台風が近づき、過ぎようとしている。 雨の多すぎる夏、どうぞ小難となりますように。 我が家は「電気と水が一度に止まる、ガスは(大きな地震以外では)ほぼ止まらない」というライフライン事情。 天候がひどく荒れそうであれば風呂に水を貯める。…

迷惑

筆者の家には、まだ固定電話がある。 すぐにでも撤去したいところではあるのだが、紐付けているあれこれを鑑み、慎重になることにした。 自身の連絡先は携帯番号にしているので、ラジコを使っている時に電話が鳴ると未だに仰天する(スピーカーが相手の番号…

おやつ

ランキング参加中詩 ランキング参加中雑記

残暑

今日辺りから、残暑見舞いのご挨拶ということになる。 暑さは続いているが、こよみの上では秋と呼ぶ。 我慢せずエアコンを適切に使いなさい。 水分は喉が乾く前に摂りなさい。 外出は極力控えなさい。 キケンナアツサデス、イノチニカカワリマス! 日々、テ…

器~空想版「フシギナカラダ」より

光が溜まりすぎて 押し出される闇を うけとめるものを言う あるいは 押し出される前の混沌が 詰め込まれたものを指す

SNSでいわゆる「片思いフォロー」させて頂いている人が、亡くなった。 そのうちの一人には、生前2〜3回ほどお会いする機会があった。とっておきの裏話が茶目っ気たっぷりに明かされたトークショー、涙が止まらなかった作品の舞台挨拶、優しい笑顔と声。 サ…

遠く渦を巻く塊が 嵐を伴い近づいてくる 過ぎる頃 どことなく朝夕の涼を感じるものだが なぜか 遠く渦を巻く塊は いつまでもいつまでも 同じ場所にとどまって ぐるぐる回り続けている 南の熱く湿った風だけを 律儀に運んでくれるものだから うっすら曇って蒸…

しばらく通院していたのが、ようやく終わった。 待ち時間に本を読むという目論見は外れたが、心配ごとから解放されるのは、いつだって心地よい。 時間は味方にも敵にもなるように思えるけれど、こちらのコンディションで感じ方が異なるだけであり、時間は時…

ノートPCに繋いでいた、ワイヤレスマウスが壊れた。 なかなか中途半端な壊れ方で、左クリックだけが反応しない。…つまりは、たいへん不便である(汗)。 スマホひとつあれば、仕事も遊びも買物も出来るのだけど、そうは言ってもPCのほうが都合がよい場合もま…