猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

遠く渦を巻く塊が

嵐を伴い近づいてくる

過ぎる頃

どことなく朝夕の涼を感じるものだが

なぜか

遠く渦を巻く塊は

いつまでもいつまでも

同じ場所にとどまって

ぐるぐる回り続けている

 

南の熱く湿った風だけを

律儀に運んでくれるものだから

うっすら曇って蒸し暑い

 

夏は永くひたすら永く

秋は駆け抜けていくだろう