猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ワ・タ・シ

自分を押し込めていた頃は

自分を押しとどめていると思い込み

自分を閉じ込めていた頃は

自分の殻の分厚さにも気づかない

 

人か猫かを選べれば

どんなにか生きやすくなるだろう

ふとした拍子に呟けば

膝の上でやわい命が丸くなる

 

自分を隠していた頃は

開けっぴろげだと思い込み

明るく笑えば笑うほど

どうにも泣きたくなっていた