猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

遠雷

遠雷を辿れば

まだ夜は深くて

夢すらも扉を固く閉ざしている

 

秋がくる夏がいく

空が高く風が吹き抜ける

あなたはもういない

あなたに会いたい

 

まつ毛にとまった涙を払えば

まだ朝は遠くて

もぐりこむ毛布に希望を探す

 

秋がくる夏がいく

空が低く雨が吹き抜ける

あなたはもういない

あなたに会いたい