猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

夜が眠らない

今日もやってきては

眠れないのだと告げる

このところ“夜”はそんなふうである

 

明るすぎるだの

騒がしすぎるだの

挙句のはてに

「夜のくせに」

「夜なんていらない」

そのくせ

「ずっと夜明けが来なければ」

「朝はなくても困らないし」

人らは総じてわがまま好き放題だ

 

じゃあ追っかけっこでもするかい

よいねえ

 

漆黒の命同士

遠慮なしにくんずほぐれつ

自分のしっぽを追うように

今日も夜が過ぎていく