猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2023-11-12から1日間の記事一覧

冬の入り口-3

へろへろと帰宅した。 冬の入り口は相変わらず見つからない。ほんの欠片を見つけては、誰にも知られぬよう空に返すくらいのもので、霜も手の冷たさもその時に一瞬味わうくらいである。 今夜はどうだろう、と若干身構えつつ、ドアの前に立つ。 街灯にキラキラ…