猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

いちねんせい-2

一筋の光が見えて

人らという生き物も

案外捨てたもんじゃないと

チラと夢想する

まあ

一縷の望みを持つ日が

全くないとは言い切れない

 

この星の誰もが

右往左往にすっかり疲れ

あるいは

自分だけの確信に危うくすがりながら

なんとか巣食っている

 

やがて光は闇を生む

光に染まれば闇が舞う

我先にと

完了したと

意味深いと

意味などないと

心ありものと心なきものの

鬩ぎ合いが

流れ続けるのだ

 

 

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