猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

生かされている

毎月、現金支払いの用事がある。

引き落としでもクレカでもない昔ながらのやりとりなのだが、できるだけお釣りの出ないように準備することにしている。

 

あるとき、ちょうど支払いの頃に荒天となった。

「今日は雨がひどいですから、どうぞ後日に」と言われてはいたのだが、なんとなく借金のようで落ち着かず、雨雲レーダーを慎重に見極めて出かけた。どちらにしろ、他にも外せない用があり、そのついでである。

 

お気に入りの傘とレインコート。

足元は、一見革靴のようだがしっかりしたレインブーツという説明の難しい(?)シューズ。

 

だがしかし。

案外そんなふうに隙のない格好の時に限って、帰りはカンカン照りだったりするのである。イキハヨイヨイカエリハコワイ

 

それはともかく、たぷたぷになってしまった川を車窓から眺めて、改めて自然の脅威と共に生かされているのだと、自分の小ささにせめて寄り添おうと決めたのだった。