猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

正しく回るのならば

手放していければいいのに

手放せないものがあって

執着ではないのだけど

こびりついた記憶は容易に削ぎ落とせない

 

投げつけられた単語のひとつひとつを

何かと縛りつけられた心のありようを

今さらなかったことにはできない

 

だから綴る

だから刻む

 

例え目の前のあなたを

心底愛してると断言できなくても

そこそこの距離を置くことで

互いの日常が回るのならば

 

正しく回るのならば