猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

初心者ながら

数鉢の観葉植物を育てている

特に

蔓性のだんだん垂れ下がるものに

目がなく

動物が齧ってもなんということもないものから

少しばかり毒を含んだものまでが

集まってしまった

 

毒と言っても

素手で樹液に触れれば

かぶれることがある程度のもので

この時ばかりは生身の犬も猫も鳥も

身近にいなくてよかったと思う

 

一緒に暮らしているうちに

耐性がついたのかどうかはわからないが

葉水のために触れたり

水やりのために触れたり

通りすがりの意図せず触れたり

少し痒くなることはあっても

すぐ治癒するようになった

 

ふと

人らの発する悪意ある言霊のほうが

よほど

毒性は強いのではないかと

そんな思いが体を満たしそうになり

ふるふるとかぶりを振った