猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

発光する記憶

発光する記憶を

時に毛嫌いしては

「悩み環境」をつい耕す癖がある

 

ふかふか柔らかくなれば

ひっかき傷のように

「悩み種」を散りばめるのだ

 

過去をまるで

目の前で起こっている大事なことという

勘違いが

脳内で繰り返され

「落ち込み」の花が咲く頃

またもや記憶が発光する

 

耕すのをやめたとき

ようやっと前を向けるのかも

しれない

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イラスト:伊藤乃吏子さん