猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

心を診る猫の医者-19

甘いお菓子に

苦いお茶

それらは頭と体を

いっときほぐしてくれます

 

そのあと

「もうひとふんばり!」

あるいは

「美味しかった〜大満足」

もしかしたら

「ちょっとだけなら」と

おかわりする日もあっていい

 

ですが

心に重た目の荷物を抱えた人らのすべてに

そうすすめるわけではないのです

 

できれば

いろんな味のものをちょっとずつ

理想はそんなところでも

しばられすぎないことが

大事なのでしょうね

 

その味は今のあなたに

欠かせない

だったら

飽きるまで付き合って大丈夫

そのうち

舌やお腹が満足して

他の味に移行します

 

自分にしかわからない

調子の浮き沈みとも

いずれ

仲良くなれるとしたら

楽でしょう?

 

酸っぱいものしか食べたくないんですよね

 

暗い雰囲気漂うメールが届き

心を診る猫の医者は

考え考えしながら

丁寧にお返事を書きました

 

そして

「お大事に」のかわりに

「ゴロゴロゴロ」と録音した

とっておきの音声ファイルを添付して

返信したのでした

 

心をみる猫の医者