猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

風の時代

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スターチス(イラストACより)

 

ついにはハグもKISSも

前時代のものになったのかと

空を見上げる

 

星に閉じ込められ

星を喰いながら生きるのは

“彼ら(彼女ら?)”とて

同じなのだが

 

握手も声援も

遠くなってしまうのかと

海を眺める

 

宇宙に閉じこもり

命を喰いながら暮らすのは

“彼ら(彼女ら?)”とて

そうは変わらないのだが

 

希望も絶望も程よく混じり合い

それすら

我らは夢と称するのだ

 

眠っても

何も見えない時代に封じ込められて