猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

珈琲

珈琲といっしょに

「無」を流しこみ

吐息といっしょにあたしが流れでる

 

夢見がちな時刻を

葬ったのは自分自身だけど

痛みの現実を受け入れるまでには

日々を重ねすぎたかもしれない

 

珈琲といっしょに

「無」を流しこみ

吐息といっしょにあたしが流れでる

丁寧にバッグにしまいこんでから

「マスター、ごちそうさま」と

コインをテーブルに置いた