2021-02-04 珈琲 詩人は嘘をつく 珈琲といっしょに 「無」を流しこみ 吐息といっしょにあたしが流れでる 夢見がちな時刻を 葬ったのは自分自身だけど 痛みの現実を受け入れるまでには 日々を重ねすぎたかもしれない 珈琲といっしょに 「無」を流しこみ 吐息といっしょにあたしが流れでる 丁寧にバッグにしまいこんでから 「マスター、ごちそうさま」と コインをテーブルに置いた