水まわりを掃除した。
今までとは違うやり方で。
キッチン用の止水栓セットを購入した。用事を済ませた帰り道、ふと「だいぶ古びてきたな」と思い出して、ネットで取り寄せたのである。
いい機会なので、流し台にぬるま湯をためてしばらくほったらかしにした。ただのぬるま湯ではなく、酸素系漂白剤を溶かしこんだのだ。
やわらかめのスポンジで擦り洗いしながら、水を抜く。
ただ擦るだけより、断然ピカピカになる。楽して汚れもニオイもおさらば、というわけだ。
同様に洗面所でもやってみた。こちらも、ピカピカである。
水まわりが整っていると、多少心身がくたびれていても、なんだか安心感がそこには漂っていて、日常がぐんと底上げされたような気分になる。
そうか、だから笑顔も増えるしそこには幸せも生まれる。たとえささやかであっても。
ふだんごとの大渋滞がほぐれやすくなるのは、案外こんな小さな発見だったりするのかもしれない。