猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

連動する孤独

宇宙が咳払いするので

ようやく光が滞る

きみはこぼれた愛を拭きあげて

上手に飼い慣らしてる

 

風が息を凝らすので

かえって闇は隠れがち

ぼくは今夜も哀を紡ぎながら

音律を歪めていく

 

人の孤独と星の孤独は

連動していることを

人らはいつか気づくのか

それとも

最後の最期まで

愚かなままで歩もうか

 

宇宙が咳払いするので

光がちらちら途切れがち

おかげですっかりこの星の

心も冷えていくだろう