冷凍しておいて
好きな分量削りとる
体温でゆるむ頃合いに言葉をのせる
感情クラウドを
すでに体から追いやって
それはそれは楽になった
やさしく聡くなれぬなら
せめて傷をつけぬよう
未来的技術に頼ったのである
冷凍しておいて
好きな分量削りとる
体温でゆるむ頃合いに言葉をのせる
ときには計算して
ときにはその中に魂を沈めて
わずかながらの声を発すれば
幸せか不幸かは
もう気にしなくてよくなる
なにがなんでも幸せにならなくちゃ
それが呪いになることもあるのだ
憂いも喜びも同じ場所で蠢くのだから