猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

11月の金木犀

夜に気づかれぬよう

香りを追いかければ

花は満開で

泣いてるみたいだった

 

月に吠えたくなり

立ち止まれば

花は満開で

泣いてるみたいだった

 

11月の金木犀は

ただ悲しくて

どんな涙も嘘になりそうだ

 

だからかみさま

まだ冬を紡がないでください

あと少し

もう少しだけ

 

 

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