猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

薄情な部屋

休みを消化するたび

薄情な部屋が置き去りになる

しがみついた夢は剥き出しのまま

あたしは見えない涙にくれる

 

思いは過去と変わらずとも

体は次第にあちらへ近づいていき

命が小休止するのなら

眠りは今夜も訪れぬ

 

愛を消化するたび

薄情な部屋が置き去りになる

怠惰な夢は剥き出しのまま

あたしはシーツを握りしめる

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