猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

珈琲

耳を満たすのは

深煎りコーヒーに添えられた

ボサノバの奏で

 

記憶にさした

一葉の栞を抜きとれば

すでに涙もこぼれず

元に戻すか

読み進むか

少し笑ってコーヒーを含んだ

 

耳を満たすのは

深煎りコーヒーに添えられた

ボサノバの奏で

 

記憶にさした

一葉の栞を抜きとれば

すでに憎しみも見当たらず

元に戻すか

読み進むか

少ししかめて

コーヒーをあけた

 

f:id:Sala-Y:20191117175156j:plain