猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

散乱

私はあなたを見つけられず

風を弄んでいた

 

あなたは私を見つけられず

時を置き忘れていた

 

まるで

履き慣れない靴のようだと

苦い顔して振り返りもせず

 

ふたりはそのまま

出会うことなく

光と影の混ざった木陰

 

さびしいと

可笑しいは

つながってることに

気づいたばかりだ

 

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