猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2019-11-21から1日間の記事一覧

風のほどける春までは

月にあらわにされるなら 恋も悪くはないのでしょう 闇に隠しておくのなら 苦悩も魅力になるのでしょう 風のほどける春までは 溶けることさえ忘れましょう

散乱

私はあなたを見つけられず 風を弄んでいた あなたは私を見つけられず 時を置き忘れていた まるで 履き慣れない靴のようだと 苦い顔して振り返りもせず ふたりはそのまま 出会うことなく 光と影の混ざった木陰 さびしいと 可笑しいは つながってることに 気づ…