2019-11-03 しばしお別れ ふたり 千切れるくらい振った手を あっさりポケットにねじ込めば 夜はふくよかに香る 繰り返す“またね”を 数え終えた頃から 同じ方向を見ていなくても そこにふたりがいなくても 許せるようになった 千切れるくらい振った手を あっさりポケットにねじ込めば 時は軽やかに流れる いつかまた 偶然が必然に変わるまで