猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

壊れていく

舌の上で戸惑うコトノハ

指先で彷徨う水玉


触れずに傷つけることばかり

どんどん巧くなっていくのに

触れれば愛が壊れていく


舌の上でたゆたうコトノハ

爪先に彷徨う水色


許されたくてここにいるわけでも

許したくてここにいるわけでも

ないのに

触れれば愛が壊れていく