猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

喉を潤すそばから

体内で棘に変わっていく

きみがいた時間を例えるなら

そういうことなのだろう


愛を感じた次の瞬間

傷ついて絶望する

あまりにも繰り返されたので

慣れっこになっていたんだね


きみがいない時間が長くなったのに

あの頃より

ずっと落ち着いてずっとすっきりと

日々を暮らしているのに


抜けきれない棘がまだ

懐かしく痛むんだ