猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

きみがぼくの膝や肩にのりたがるのは

ちょっと高い目線になりたいから

決して

大好きでたまらないからじゃなく

決して

可愛がられたいからじゃなく

温くてちょっと高い場所にいたいから


ぼくが手を伸ばせば触れるところにいるのに

きみはいつも遠くを見てる

ぼくの気持ちに寄り添っているようで

きみは自分のことだけを考えてる


きみがぼくの膝や肩にのりたがるのは

もっと高い目線になりたいから

決して

甘えたいからじゃなく

決して

愛撫されたいからじゃなく

もっと居心地のいい場所にいたいから