猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

誰かにもらった歌を思い出しながら

雪どけ水のしなやかさと強さを

いつも忘れずにいたいと笑った

どこか冗談めかして

半分ぐらい本気で

白昼夢の枕詞にもなりはしない

そんな歌をどこかで誰かが歌ってた


春を待つでもなく

冬にとどまるでもなく

どこか窮屈そうで

絵空事の代名詞にもなりはしない

そんな歌をどこかで誰かが歌ってた


その歌をくれた人を

壊れかけた星の上でずっと

待ち続けたり

探し回ったり


打ち消したり


春を待つでもなく

冬にとどまるでもなく

どこか窮屈そうで

絵空事の代名詞にもなりはしない

そんな歌をどこかで誰かが歌ってた