猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

白い月がのぼる街

白い月がのぼる街に

君を探す

かすれた笑い声と不器用なウインク

背中をバンバン叩く荒っぽい挨拶


白い月がのぼる街を

僕は歩く

森の香りとやわらかな光

途切れた歌声と不器用なハグ


白い月を見上げて

僕は泣く

波のざわめきとかすかな傷あと

君が遺した確かな想い