猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

残暑

過去をなだめすかすことも

過去と折り合いをつけることも

忘れてしまいそうな

残暑である

 

思考が停止しているのか

時間が停止しているのか

さだかではなく

心の熱にうろたえる

 

夜明けが遠く闇は長く

やがて

光を心待ちにする季節は

指先を浸し始めるのだ

 

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