猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

「やめる」

全てのことを、というのは確かに難しいのだけど。

身の回り、半径3メートルからはじめるのなら。

 

くらべる。憎悪する。妬みの挙句、そっと傷つける。

 

それらを手放せばいいのに、感情は時として病より厄介だ。

とりだしてゴシゴシ洗いたいと願うのに、それも叶わず途方に暮れる。

それもまた、浅はかで思い上がりの綺麗事かもしれぬ。

 

上書きし続けていけば、忘れるだろうか。

塗りつぶした土台が明るみに出るまでは。

 

やめる、を願い。

忘れる、と祈り。

手放そう、と誓うけれど。