猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

遠慮がちにカーテンをひく音が

どこかの部屋から聞こえて

今朝は明るすぎるのか

早起きの妻を思う

 

二度寝の習慣は僕にしかない

いわゆるショートスリーパーの妻を

羨ましがったり

体が保つのか気にしたり

無理に合わせようとしてみたり

 

そんな時間はもう見当たらない

 

ふたりはずっとふたりのまま

心地よい距離感を紡ぐ

 

遠慮がちに窓を開ける音が

どこかの部屋から聞こえて

だんだん暑くなるのだな

次の季節を思う