猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

幕をあける

砕け散るさまは美しく

足を踏み入れれば血で染まる

壊れれば

2度と戻らぬのは命の器も同じこと

 

砕け散るさまは耳障りで

手で受け止めれば傷がつく

こぼれれば

2度と戻らぬのは命の器も同じこと

 

そんなことさえ忘れがちな

つい忘れがちな季節が幕をあける