猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

手に入れたのは

手に入れたのは

唇でも愛の言葉でもありませんでした

せっかく受けとめてさしあげたのに

あなたときたらいつも知らん顔なさるんですもの

 

あたくしに心臓をやろうと

約束なさったではありませんか

もしや最後のひとつだったのでしょうか

ご自分のためにお使いなさるのか

やはりそうなのか

なんてこと

 

手に入れたのは

唇でも愛の言葉でもありませんでした

せっかく受けとめてさしあげたのに

あなたときたらいつも知らん顔なさるんですもの

目もあけないおつもりなんですのね