猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

「そうだね、」と言えるのに

すれ違うたび

どちらかが傷つくのなら

すり抜けるほうがよほど楽だ

 

顔もあげずに言い捨てた人を

もう何年も許せなかった

急にそのことを思い出して

忘れる器用さが備わったことに

苦笑いのち感謝する

 

甘いお菓子のような日も

しょっぱくて泣きたい日も

こうしていつかは愛になる

 

すれ違うたび

どちらかが傷つくのなら

すり抜けるほうがよほど楽だ

 

今だったら

「そうだね、」と言えるのに

 

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