猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

しと降る時刻

しと降る雨に

走行音が混ざる

夜な夜な寄り添ってくれた

小説のラストは救いがなくて

デカフェも心も冷えていく

 

夜更けには止んでしまえ

時間など止まってしまえ

 

イライラと毛布を引き上げ

それでようやく息をする

 

しと降る時刻

星は孤独に朽ちていく

 

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