猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

濡れた木々に息をつく

濡れた木々の

香りを浴びれば

ようやく心が息をつく

 

春は短く夏長く

秋また短く冬長く

繰り返されて

押し流されて

ただ身体のみ運ばれる

 

濡れた木々の

香りを浴びれば

ようやく魂が息をつく

そうして身体に追いつくのである

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